浅草橋散歩1
7月某日。
我が事務所は浅草橋と秋葉原の間に在しておりまして。
秋葉原から事務所に戻る道すがら、
公園のそばを通ったとき。
可愛い声がしたんですよっ!
結構、人懐っこいはっきりした声で。
ワタクシ、自他共に認める猫派。その声を聞いて、通り過ぎる訳にはいきません。
あたりを見渡しましたら…!
いました。可愛い鯖トラちゃん。
お稲荷さんの祭壇の上に。むふふふふ!
板倉主計って?
こちらは、草分稲荷社。江戸時代板倉主計頭の屋敷の神様としてまつられていた、と看板にはあります。
調べてみました。
板倉 勝殷(いたくら かつまさ)という人だそうで、上野安中藩の藩主だったようです。へー。群馬の殿様なんですね。
維新後、地元の町民の有志の人びとがこのお社をお守りしてきたということですが、昭和36年にこの場所に遷座して、佐久間町3丁目町内会を中心とした連合町会でお守りしています。
ということで、
秋葉原から浅草橋にかけては、小さめのビルや飲食店が立ち並んでいる、ちょっと昭和な匂いのする街です。
大規模な再開発があるわけでもなく、小さな規模で少しずつ街が変わっていくように見えます。
古い建物をリノベーションして、おしゃれに生まれ変わらせた飲食店などもあって、そんな雰囲気は私の好きな京都のちょっと外れの街のようだな、と思うときもあります。
さて、お社の猫さん。
正面からもお写真を撮らせていただこうと思いましたのに、お客様からの電話に捕まってしまって、話が終わった頃にはどこかに消えていったようです。きっと名前が一杯ある、たくましい猫さんなのでしょう。
また、お社で会えるかな?
あれから、毎回公園のそばを通る時はお社が気になるのです。
ちょくちょく寄るのに動機が不純だ、と神さんに怒られそうですね。(笑)